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秋になると肌・鼻・喉が気になるのはなぜ?美容師×中医学で考える「潤い」の養生

朝、窓を開けたときの空気が、少しひんやり。

「秋やなぁ」とうれしくなる一方で、

洗顔後の頬がつっぱったり、鼻がむずむずしたり、喉が乾きやすくなったり。

秋の乾燥というと、まず思い浮かぶのは保湿クリームかもしれません。

でも、気になるのは肌だけでしょうか。

私は子どもの頃、アトピー性皮膚炎に悩みました。

大人になってからは花粉症があり、風邪をひいたときも鼻水が出やすいほうです。

だから中医学を学んで、「秋」「肺」「皮膚」「鼻」がひとつながりに語られると知ったとき、正直かなり面白かったんです。

もちろん、9月生まれだからアトピーになった、という話ではありません。

ここは大事です。

この記事では、現代医学で分かっていることと、

中医学の伝統的な見方を混ぜずに、秋の美容と養生をやさしくお話しします。

目次

秋の乾燥は、肌だけの話ではありません

秋は気温だけでなく、空気の湿り気も少しずつ変わります。

  • 肌がカサつく
  • 唇が乾く
  • 鼻や喉が気になる
  • 髪が広がる

美容師としてお客様の髪や頭皮を見てきた16年間でも、

季節が変わると「いつものケアなのに、なんか違う」

が起こるのを何度も感じてきました。

身体って、カレンダーより先に季節を知っているんですよね。

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現代医学と中医学。似て見えて、同じではない

:秋の乾燥を現代医学と中医学の2つの視点で整理した図

現代医学では「皮膚のバリア」と「粘膜」を見る

皮膚には、外からの刺激を防ぎ、体内の水分が逃げすぎないようにする

バリアの役割があります。

乾燥や刺激でこの働きが乱れると、カサつきやかゆみが起こりや

すくなります。

アトピー性皮膚炎は、単に「乾燥する体質」だけで説明できるものではありません。

かゆみを伴う湿疹がよくなったり悪くなったりする病気で、

適切なスキンケアや治療が大切です。

鼻水も同じです。花粉症などのアレルギー性鼻炎と、

風邪に伴う鼻水は原因が異なります。

症状が続くとき、強いかゆみや炎症があるときは、

養生だけでがんばらず、皮膚科や耳鼻咽喉科などへ相談してくださいね。

中医学では、秋を五行の「金」と考える

一方、中医学では秋を五行の「金」に当てはめ、「肺」と関わりの深い季節と考えます。

ここでいう「肺」は、現代医学の臓器としての肺だけではありません。呼吸、鼻、皮膚や体表の守りなどをまとめて眺める、昔からの身体の見方です。

難しそうに聞こえますが、ひと言でいえば、

秋は外の空気が乾くから、自分の内側の潤いにも気づいてみよう。

という季節のメッセージです。

どちらが正解というより、役割が違います。

病気の診断や治療は医療へ。

中医学の養生は、毎日の小さな変化に気づくヒントとして。

私はこの距離感がちょうどいいと思っています。

9月生まれの私と、五行の「金」

私が行っているワークショップでは、

生まれた季節を入口に、五行の傾向をシンプルに楽しみます。

秋生まれの私は「金」のグループ。

「金」は、余分なものを手放し、大切なものを残すイメージがあります。

そして中医学では、肺、鼻、皮膚、呼吸とも結びつけて考えます。

子どもの頃はアトピー。大人になってからは花粉症。

風邪をひくと鼻水が出やすい。

そう並べてみると、「ああ、私は昔から皮膚や鼻を通して、

外の変化を感じやすかったのかもしれへんな」と、

自分を見る言葉がひとつ増えました。


alt:生まれ月と五行の金を診断ではなく観察の入口として示した図

ただし、生まれ月だけで体質が決まるわけではありません。

まして、

9月生まれが症状の原因ということでもありません。

占いのように当てるためではなく、

「私はどこに季節の変化が出やすい?」

と観察する入口にする。それくらいが、いちばん楽しい使い方です。

今日からできる、4つの潤い養生


alt:秋の潤いを守る洗い方・食事・呼吸・休息の4つの養生

1.洗いすぎず、外からの潤いを守る

乾燥が気になるときほど、熱いお湯、ゴシゴシ洗い、

洗浄力の強いものの使いすぎは控えめに。

入浴後は、肌に合う保湿剤を早めに使います。

高価なものを増やすより、「落としすぎない」「忘れず塗る」のほうが先です。

美容もヨガも、足し算ばかりではしんどくなります。

ときには引き算も大事です。

2.白い食材を、温かく楽しむ

中医学の秋の養生では、

梨、れんこん、大根、白ごま、豆腐など、白い食材がよく登場します。

白いものを食べたら乾燥が治る、という意味ではありません。

旬の食材を通して、季節の変化を食卓で楽しむ知恵です。

肌寒い日は、れんこんや大根をスープに。

梨はお腹が冷えやすい方なら、煮たり蒸したりしてもおいしいです。

「健康のために食べなあかん」ではなく、

「今日は何で潤おうかな」。そのくらいで十分です。

3.呼吸を深くするより、まずゆるめる

鼻や喉が気になるとき、無理に大きく吸おうとすると、

かえってしんどいことがあります。

姿勢を少し楽にして、肩の力を抜き、

吐く息を静かに見送ってみてください。

ヨガは我慢大会ではありません。

呼吸も「上手にしよう」とがんばらなくて大丈夫。

痛み、息苦しさ、咳などがあるときは呼吸法を中止し、

必要に応じて医療機関へ相談してください。

4.夜を少しだけ静かにする

秋は日暮れが早くなり、自然は少しずつ静かな季節へ向かいます。

なのに私たちの予定だけ夏のまま、ということ、よくあります。

そりゃ身体も「ちょっと待って」となりますよね。笑

いつもより15分早く画面を閉じる。首元を冷やさない。

部屋が乾きすぎていないか確かめる。

立派な養生より、続けられる小さな養生です。

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美容は、季節と自分を知る観察

美容師として髪や肌を見ていると、

「きれいにすること」と「今の状態に気づくこと」は、ほんまは同じ方向にあると感じます。

乾燥したからダメ。荒れたから手入れ不足。

そんなふうに自分を責めなくて大丈夫です。

肌や鼻、喉の変化は、身体から届く季節のお知らせかもしれません。

保湿をする。温かいものを食べる。少し休む。呼吸に気づく。

そのひとつひとつが、自分を雑に扱わない練習になります。

まとめ|秋は「潤す」と「手放す」の季節

秋の乾燥対策は、クリームを塗ることだけではありません。

現代医学の視点では、皮膚のバリアや鼻・喉の粘膜を守ること。

中医学の視点では、「肺」と潤いをいたわりながら、

季節に合わせて少し静かに暮らすこと。

生まれ月や五行も、体質を決めつけるためではなく、

自分を面白く観察する入口にできます。

全部やらなくて大丈夫です。

今日の自分に合いそうなものを、ひとつだけ。

それが養生の始まりです。

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よくある質問

生まれ月だけで体質は分かりますか?

分かりません。生まれ月は、季節と自分の傾向を観察する入口のひとつです。今の体調、暮らし、年齢、環境なども影響するため、決めつけずに楽しんでください。

白い食材は毎日食べたほうがいいですか?

毎日でなくて大丈夫です。旬や体調、好みに合わせて取り入れてください。食物アレルギーや治療中の病気がある方は、自己判断で食事を大きく変えず、医師や管理栄養士に相談してください。

ヨガでアトピーや花粉症はよくなりますか?

ヨガはアトピー性皮膚炎や花粉症の治療ではなく、改善を保証するものでもありません。呼吸や休息に気づく時間として取り入れつつ、症状は医療機関で適切に相談してください。


参考: アトピー性皮膚炎とは(アレルギーポータル)/アレルギー性鼻炎(アレルギーポータル)/アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2024

※中医学の内容は、季節と自分を観察するための伝統的な養生の知恵として紹介しています。医療上の診断・治療を目的とする記事ではありません。

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